最近、テレビでお風呂の追い炊き配管の掃除にも利用できるということで、一躍有名になった
「過炭酸ナトリウム」
今回はこちらを風呂釜(追い炊き配管も)の洗浄に使用するときの使用上の注意、使用した場合に発生した不具合などの事故事例 などを紹介していきたいと思います。使い方はブログやYouTubeなどでもすでに色んな方々が紹介しているので、そちらを参考にしてください。
過炭酸ナトリウムが湯水に溶けるとどうなるか
過炭酸ナトリウムが水にとけると、弱アルカリ性になります。弱アルカリ性の風呂釜洗浄剤といえばそう、「ジャバ」もそうですね。まぁ。「ジャバ」にも同じものが入っていますからね。
ジャバとの違い
過炭酸ナトリウムとジャバとの違いは 含まれているもの が違います。
ジャバ は 過炭酸ナトリウムや漂白活性剤やキレート剤などが含まれており、より効果的に洗浄が行えるようになっていると思われます。
また、用法容量も記載されており、ジャバには「洗浄剤のパッケージにも記載されていますが、メーカーが発信する掃除のためのマニュアル」が存在するため、安心して掃除をすることができます。
過炭酸ナトリウムで不具合が発生。その責任は…
汎用的な洗浄剤として市販されている過炭酸ナトリウムは、様々なところで風呂釜洗浄に使えるということで紹介されていますが、もし これが原因で不具合が発生したらその責任の所在はどこになるのでしょうか、、、おそらく自分自身となります。
「風呂釜洗浄の厳密なマニュアルが存在しません」
「洗浄剤メーカーのマニュアルが存在しない場合、洗浄剤メーカーからの保証がありません」
「お風呂のメーカーの保証も対象外になる可能性が高いです」
ということです。お風呂のメーカーは風呂釜洗浄にはジャバを指定していたり、基本的に専用のものを使用するように注意喚起している場合がおおいため、保証はないものと考えた方がいいでしょう。
よって、以下のリスクを承知し、よく考えてから使用しましょう。
過炭酸ナトリウム使用時の注意事項
これにつきます。
お湯の状態で温度が高くなればなるほど洗浄能力もUPしますがその分、周りへのダメージも大きくなります。
巷では10℃温度が上がると、劣化は2倍以上速くなる と言われています。
(10℃2倍則といって、正式な裏付けがあるわけではないですが、昔からよく言われていることです)
これに則った場合、常温を20℃とした場合、追い炊きで40℃になったら4倍の速さで劣化していくことになります。
過炭酸ナトリウムの使用によって劣化や寿命が縮まる恐れのある部品
それは、樹脂部品(プラスチックの部分)です。
具体的に〇時間などはお湯や通常の状況によるためわかりませんが、昨今のお風呂には樹脂部品が多用されています。追い炊きの 循環金具 と呼ばれる吸い込み・吹き出し口のフィルターの中の本体の部分も樹脂製であることがほとんどです。
また、パッキンや浴槽周辺などシリコンが使用されていたり、これらも樹脂になりますし、浴槽そのものもポリエステル、アクリル、などの樹脂で出来ているものが多いです。
カビキラー(強アルカリ)ほど強力な洗浄剤ではありませんが、「追い炊き」を行うことで「温度」が高く(40℃前後に)なります。
これにより、常温よりもはやい速度で劣化し、メーカー想定よりも早い段階で寿命が来てしまう場合があります。
樹脂部品が劣化してしまうと、色味が変わったり、脆くなって破損してしまうと水が漏れたり、お湯を貯められなくなったりして、日常の使用に影響がでます。
しかも、「すぐに」影響が出るわけではなく、「徐々に」劣化していくので、気づきにくいという面もありますので、
放置する時間は「適度な」時間を心がけましょう。
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