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なぜか片側だけ超よく回る!? ビンディングペダル LOOK KEO2MAX を分解

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カスタム/チューニング

どうも、

先日、ロードバイクのビンディングシューズの底が剥がれて補修したはいいものの、また剝がれてきて最終手段を検討しているトラです。

で、今回のネタはシューズではなく、ペダルの方。シューズを直すのは後日にするとして最近ペダルもカタカタ振動があるので、分解清掃してみた。

そして、片側だけ異常に回転が軽いのでそれも不気味ってことで分解して中の構造を確認し、左右とも超回転にしたいっていう目論見もある。

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今回分解したビンディングペダル

分解したビンディングペダルはコレ。LOOKのKEO2 MAX(カーボン)

シマノのSPDペダルやクリートだと膝が痛くなるので、LOOKを試してみたら、160km走っても大丈夫だったので、今はこれを使用。

新品状態は全く記憶にないのだが、現在のペダル本体の回転の軽さは異常なほどで、信号待ちとかでクリートはずしてもずーッとプランプランしてる。

手で弾くと恐ろしい勢いでギューんって回るレベルである。ちなみにそれは右側。

この理由は後程考察する。

重量は片側125gくらいだった気がする。

クランクへの取付けはアーレンキ―で取付けるタイプである。

早速ペダル軸を本体から外す

ペダルの本体は軸部分なの、クリートキャッチ部なのかは知らんけど、とりあえず軸部分を外す。

KEOシリーズは 軸部分を19mmメガネレンチで回して外すことができる。

 

2面幅を測ると19.7mmだが、レンチにはまる部分は星形になっていて、ちゃんと19mmのメガネレンチで外せる。左右でネジが逆になっているので、注意。

左側は右ネジ(反時計回りで緩む)・右側は逆ネジ(時計回りで緩む)である。

ペダル軸をゆっくり抜く

ネジが完全に緩んだら、あとは手で引き抜く。この時、ベアリングとシャフトがこじれないように注意する。

はい抜けました。

ベアリングやシャフトに錆が出ている場合、内部に水が浸入していると思われる。本体側内部の錆を取るのは大変なので、シャフト側を出来るだけきれいにする。

ベアリング部分には直接パーツクリーナーをブシャ―ってやるとベアリング内部に封入されている(かもしれない)グリスが流れ出る可能性があるので注意。

シャフトや、ベアリング、内部に砂がついたり入ったりしないこと!!速攻で傷ついてしまう。

グリスアップして戻す

清掃を行い、各部に異常がないか、確認して問題なければ先端の摺動部(部品同士が擦れ合う部分)にグリスをつけて、もとにもどす。
ベアリング外周部には防錆がてら、CRC スーパー556をうっすらと塗布しておく。
ベアリングをよこから止めてるカラーは色的にアルミかな?

左側はめっちゃ回るようになったのか

で、組み付けなおして、右側は相変わらずメッチャまわる。左はどうか。

はい!変わりません!!普通に軽いけど、超軽い!!ってほどではない。信号待ちでずっとプランプランしてない感じ。

グリスアップの量を変えてみても一緒だった。

なぜ、右側だけやたら軽いのか

さて、どこに原因があるのか。ベアリングを固定しているカラーの押しか??とかも思いながら本体に組み付けない状態でシャフト単体での回転を確認したところ、なんと体感できる左右差なし。つまりベアリング部分の回転は一緒ということ。

ということで、

本体にシャフトを組み付けた時点でこの差が生まれている=ベアリング部分以外での抵抗が違う

ということが分かった。

では、何が違うのか。

ここからは想像である。(実測できていないので)

ベアリング部分以外で回転時に抵抗になる部分と言えばそう。「シャフトの摺動部」ここだ。

左…回転軽いけど普通

右…異常なほど軽い

という状況なわけだが、組み付けた状態でガタの有無を見てみる。

ん!?右の方がガタがでかい!!

おそらく、ベアリング部分か、シャフト部分の軸と穴の隙間(青矢印部分)が大きいと思われる。(赤はペダル側の穴をイメージ)

確かに、右側は力を入れてペダルを踏むと異音と変な感触があったが、おそらくこれが原因。

10μ単位で測定できる工具を持っていないうえ、そもそも図面上の寸法がわからんので、本体側が摩耗しているのか分からないが、このガタにより、摺動抵抗が小さくなってブンブン回っていると思われる。

隙間がない(現実的にはあり得ないが、仮にゼロでぴったりの)場合

摺動部分は円筒部分の面積全体が摩擦抵抗を生むため、これが回転の大きな抵抗になる。

ベアリング部分については、ベアリング内部のボールの点接触であり、抵抗は非常に小さい。

隙間がある場合は以下の3パターンになる

  1. ベアリング部分のほうが隙間がほぼなく、摺動部軸が穴に触れていない
  2. ベアリング部分のほうが隙間が大きくて、摺動部軸が常に穴と触れている
  3. ベアリング部分も摺動部も隙間が大きい

そして、無負荷時の回転抵抗は 2>3>1 となる。(2が一番抵抗が大きい)

おそらく、現状は右側が「1」か「3」だ。

実は回転時の音も右側はヴィーんと軽い音がして、何やら振動を若干感じる。これは軸がブレているためと思われる。つまり、ベアリング部分も摺動部分もしっくりきておらず、遊びがある。

回転が普通な左側はそのような感じは全くなく、グリスの抵抗で止まるって感じ。隙間が小さく、グリスがしっかりと面の間に入って仕事してるんだろう。

このまま使い続けるとどうなるのか

多分、このまま使い続けるとペダリング時(負荷時)にガタ部分が傾いて、想定しているよりも大きな応力がシャフトと穴に作用し、徐々に摩耗してガタがより大きくなるだろう。

そしてそれはペダル全体の大きなガタになって、気持ち悪い異音(カチ!カチ!とか)を出すんだろうな。

とりあえず、シューズもぶっ壊れたし、しばらくはフラットペダルに交換して乗るとしよう。

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